教養を身につけ、豊かな心を育むために。趣味や健康のために。資格や新しい知識を取得するために。
かつて社会に出る前の若者が学ぶ場であった大学や大学院は、そこで学ぶ資格をもつ全ての人が目的
をもって学問を修める場へと大きく変わりつつあります。特に社会、経済、技術が複雑化しめまぐるしく変
化する現在、社会に出てからも高度で先端的な知識や技能を修得する必要が高まって、再び大学や大
学院で学ぼうとする人が増えています。いっぽう大学にとっても、少子化による18歳人口の減少を背景に、
社会人学生獲得に力を入れるようになっています。こうした時代の要請を受け、文部科学省は学や大学
院への社会人受け入れを推進しています。大学院の例を挙げれば「大学院において社会人が学ぶため
の環境整備」として、夜間大学院、昼夜開講制、通信制、科目等履修生や聴講生、公開講座などを奨励
しています。その他にも専門職大学院や学院修士課程1年制コース、長期在学コースの設置、大学院
教育の一部を大学所在地以外の場で行うサテライト教室の設置などを次々と可能にしてきました。
また平成13年度からは、通学制の大学院でも最大60単位までをインターネットを利用した授業によって
修得することが可能となっています。このように、誰もが生涯を通じてその時々の目的に応じた学習をし、
よりよい人生を送るためのリカレント教育の条件が整いつつあります。
生涯学習の場としては、大学院以外にも地域の公開講座、カルチャースクールなど様々な選択肢があ
り、それぞれに特徴があります。そのような中、大学院で受けられる教育の醍醐味は、何といっても体系
的な学問と、それを修めることによって知識だけではなく、その学問の手法を拠所とする考え方を習得で
きるところでしょう。社会人に大学院の門戸が広く開かれた今、「再び大学院で学ぶ」という選択肢を検討
してみてはいかがでしょうか。 |