大学院特集
専門職大学院誕生の背景
学校教育法第99条第2項によると、専門職大学院とは、「大学院のうち、学術の理論及び応用を教授研究し、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とするもの」と定められています。「高度専門職業人の養成」を目的として、専門職大学院制度は発足しました。
   
専門大学院制度の発足は1999年
     
専門職大学院のモデルは、「ロースクール(法曹関係者の養成)」、「アカウンティ ングスクール(会計士の養成)」といったアメリカのプロフェッショナルスクールです。アメリカでは、高度専門知識を持ち、リーダー的な役割を果たす実務家を育てる学校が社会的にも認知され、長い歴史を持っているのです。   専門職大学院
   
日本の場合、教育機関の最高に位置するのは大学院ですが、これまでは専門分野の研究に主眼がおかれ、実務レベルの教育は行わないのが普通でした。大学院では高い専門知識を身に付けることに専念し、実務経験は社会に出てから培うものだったのです。 ところが、国際化が進み、社会が複雑になるにつれ、とくに法曹、ビジネス、医療分野において、高度な知識と判断力を兼ねそろえた専門家の養成が必要となってきました。  
     
そういった時代の要請を受け、まず、1999年に高度職業人養成に特化した教育を行う 「専門大学院制度」が発足し、2002年までに下記のビジネス系、医療系の6つの「専門大学院 」が誕生しました。
     
▼2002年までに開設した専門大学院
     
  1. 一橋大学大学院 国際企業戦略研究科・経営・金融専攻
  2. 京都大学大学院 医学研究科・社会健康医学系専攻
  3. 九州大学大学院 医学系学府・医療経営・管理学専攻
  4. 青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科・国際マネジメント専攻
  5. 神戸大学大学院 経営学研究科(MBAプログラム)
  6. 中央大学大学院 国際会計研究科(アカウンティングスクール)
     
▼2003年に開設した専門職大学院
     
専門大学院制度を発展させる形で誕生したのが、2003年度から始まった専門職大学院制度です。新たな設置基準が設けられ、3大学4専門大学院が開校。上記6つの専門大学院も専門職大学院に移行し、8大学10専攻でのスタートとなりました。
     
  1. 芝浦工業大学大学院 工学マネジメント研究科・工学マネジメント専攻
  2. 早稲田大学大学院 公共経営研究科・公共経営学専攻
  3. 早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科・国際経営学専攻(早稲田大学ビジネススクール)
  4. 九州大学大学院 経済学府・産業マネジメント専攻