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■ 船舶・航空宇宙

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船舶工学は、文字通り、造船や船舶の運航に関わるシステム、検査や補修など船舶について研究する学問です。
船舶に関わるさまざまな研究テーマがありますが、船が進むときの水の抵抗や流れについて考える流体力学や、ビルほどの巨大な建造物であり、しかもそれが動く機械でもある船に適した構造を考える構造力学が特に重要です。また、燃費を考えると、巨大な船をいかに軽くて丈夫な材料で造るかという材料工学も大切です。なお、船舶用の大型エンジンは、現在世界で最も燃費のよいエンジンとなっています。
飛行機、鉄道、自動車の発達や、橋、トンネルの整備によって人が船で移動する機会は少なくなりました。しかし大型の荷物や大量の荷物を運ぶのに船舶は重要な輸送手段であり、特に周りを海に囲まれた日本では、石油の輸入や車の輸出など、日本社会を支える重要な役割を果たしており、より効率よく、より安全な輸送を実現するための船舶とそのシステム開発は、現在も重要なテーマです。

一方、航空宇宙工学は、飛行機や、スペースシャトルのような宇宙往還機、ロケット、人工衛星、宇宙ステーションなど大気圏内や宇宙で働く機械について研究する学問です。
これらの研究にあたっては、そもそも重い物体を空に飛ばすエンジンや躯体の研究のほか、船舶にとって水の抵抗が重要であるのと同様に、大気圏の空気の抵抗や流れについての研究、躯体を作る材料についての研究、制御システムの研究などがあります。
こうした研究に共通するのは、地上にはない厳しい環境で動くための条件を満たすことです。超高速、ロケットが大気圏に再突入するときの超高熱、宇宙空間の超低温と真空状態などの極限環境で、与えられた役割を果たす強度と性能をもった材料の開発や、設計が進められています。
航空機は、インターネットなどの情報通信システムとならんで今日の国際社会をもたらした立役者のひとつであり、人工衛星は、気象衛星や通信衛星の例を挙げるまでもなく、今日の社会で大きな役割を果たしています。また、宇宙空間の探査は我々人類にとっての永遠の夢だと言えるでしょう。その他大気の影響を受けずに宇宙を観測するためにハッブル宇宙望遠鏡を打ち上げたり、大気圏外に太陽光発電の装置を打ち上げて天候に左右されず太陽エネルギーを利用しようという計画があるなど、宇宙空間の利用は今後ますます活発になっていくと思われます。その実現に、航空宇宙工学は非常に重要な役割を果たしているのです。

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