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■ 生産・システム工学

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制御工学の考え方―産業革命は「制御」からはじまった (ブルーバックス)
制御工学の考え方―産業革命は「制御」からはじまった (ブルーバックス)

制御工学の考え方―産業革命は「制御」からはじまった

制御理論の分野で国際的な権威である著者が、制御理論の本質、センサ・モータ、ダイナミクスなどについて式を使わず、また、ロボット制御など多くの具体例をあげることで、高校生にも、最先端の制御を一気に読めるように工夫した優れた入門書である。
生産システムを支える要素技術には、加工技術、ロボティクス、システム工学、オートメーション、コンピュータ技術などいろいろあり、そのなかでも制御工学は、オートメーションを支える重要な技術である。制御は、英語ではコントロールと訳され、与えられた目標に対して、結果を達成するような方策を立て、対象に対して持続的に働きかける行為のことを言う。著者は、制御を、「合わせる」、「保つ」、「省く」技術と説明し、制御の誕生は、産業革命におけるジェームズワットの蒸気機関車における調速器から始まり、いまや制御は、製鉄会社、化学プラント、飛行機など様々な分野で応用されていることを平易に解説している。
当初は、工場などで、一般のヒトには見えにくい所で活用されていたが、最近は、炊飯器、洗濯機、エンジンなど、身の回りで利用されて親近感がもたれてきており、制御は、いろいろなところで応用が利く普遍的で付加価値を高める技術であると述べている。近年は、通信との融合、生物への応用、経済への応用、そして超高速、超精密、超軽量、超微細といった“超”とつく分野への応用など多岐に渡る普遍的な学問であり、縁の下の力持ち的な制御工学という分野が、これからの技術革新に、なくてはならない技術であることを平易に紹介した本である。

書評執筆者

先生のお名前 寺嶋 一彦 (てらしま かずひこ)
所属 / 役職名 豊橋技術科学大学 工学部生産システム工学系 教授
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豊橋技術科学大学 工学部生産システム工学系
システム制御研究室

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