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続 鍋のなかの解剖学
著者は解剖学・内分泌学者であり、日本における斯界の第1人者である。しかし、この本の内容は解剖学でも内分泌学でもない。「第1話 スッポン鍋を囲んだ夜」に始まり、食べ物、細胞、実験動物、芸術的な顕微鏡写真、絵画、それらにまつわる著者と友人たちとの温かい交流や出会いと別れが絶妙の筆致で展開する珠玉の科学エッセイである。学問のおもしろさ、食と芸術、科学者の生態、大学の研究室という不思議な世界が、著者の新鮮な感性と個性的で時には老獪な語りによって綴られる。多くの科学者が藤田恒夫ワールドに心酔している理由がよくわかる。科学や研究に携わる人間たちのおもしろさに引き込まれることは必定。大学生や大学を目指す若い人にぜひ読んでいただきたい好著である。
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