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生物から見た世界
いま世界は「環境問題」に直面していると、連日新聞やTVが話題にしている。地球上に生息する多数の生物のなかで、こんな厄介な問題を惹き起したのは「人間」と自称する動物だけである。人間とはじつに奇妙な動物ではないだろうか。
ユクスキュルはバルト沿岸のエストニア出身の生物学者。これは彼の著述のうち最も広く読まれている本である(クリサートは本の挿絵を書いた画家)。この本では従来自然科学者が考えてきた「環境」という観念が誤りであることが、印象深い事例研究を通じて明らかにされる。ユクスキュルは生物にとっての真の環境を「環世界」と呼ぶ。人間と他の動物との違いが何か、その答えを彼の理論(環世界論)から見つけてみよう。
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