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■ 歯学

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歯の健康学 (岩波新書)
歯の健康学 (岩波新書)

歯の健康学

日本は周知のように人口の約3分の1が65歳以上という超高齢化社会をまもなく迎える。心と身体の健康は歯の健康からともいわれ、歯科医療の重要性は高まりつつある。本書は歯の健康に悩むすべての人々に向けて、歯科医療の基本的な知識を提供するとともに歯科医学の最新の情報と今後の取り組むべき課題を示したものである。本書を読むと、読者が考えている以上に歯科医学・歯科医療対象が多岐にわたっていることを知るであろう。むし歯、歯周病、入れ歯、歯並びの矯正というような従来の歯科が扱っていた範囲を超えて、口臭、顎関節症、発音、発声、味覚障害、美容、睡眠障害、運動能力、さらには脳活動との関わりまで、その裾野は拡がってきている。併せて最先端の歯科治療として、レーザーを使った歯科治療、インプラント、歯の再生治療について、最新の科学技術が、歯科治療にどのように応用されてきているか、その現況を知ることができる。
また、本書では、歯科医療と社会の関わりについても書かれている。従来から日本歯科医師会をはじめ歯科関係団体が継続してきた「8020運動」を紹介している。「80歳で自分の歯を20歯以上保っているようにする」のが8020運動であり、80歳になっても自分の歯で好きなものを食べられているのは何物にも代え難い財産であると思われる。読者はこの目標を達成するために歯科関係者による懸命な努力が続けられていることを知るであろう。

書評執筆者

先生のお名前 荒木 孝二 (あらき こうじ)
所属 / 役職名 東京医科歯科大学 医歯学教育システム研究センター 教授
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東京医科歯科大学 医歯学教育システム研究センター

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