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ようごがっこうの造形活動から―もうひとつのアート
本書に登場する「かれら」とは、発達障害がありいわゆる普通学校ではなく養護学校で学んでいる子ども達のことである。1ページ、1ページに色とりどりの写真で紹介されている作品や製作中の「かれら」の顔は、実に活き活きとしており、作品をつくることが目的ではなくその行為そのものを喜んでいることが良くわかる。
作業療法の「作業」という言葉について、「手芸・工作」などの諸活動と説明している文章が多く見られる。このことは間違いではないのであるが、このHPに出会った皆さんは「Occupy」という言葉を同時に覚えて欲しい。「作業療法」とは「Occupational Therapy」という英語を日本語に訳したのだ。語源としては日本語の「作業」を紐解くよりも「Occupy」のほうが理解しやすい。「時間的にも空間的にも占める」ことを「Occupy」という。まさに熱中することが「Occupy」でありその媒体として「作業活動」がある。
書籍の紹介に戻るが、「一所懸命になにかに打ち込んでいるとき」それは、障害があってもなくても、自分の存在を忘れる瞬間が訪れる。その瞬間こそが「Occupy」している瞬間であり、本書の「かれら」の表情からよみとることができる。
障害があるから、といって自分が自分らしく生きていくことをあきらめる必要は全くない。障害があるから環境の調整や代償手段を用いる必要がでてくるだけである。そのことを、身体的に精神的に支えていく専門職が作業療法士であることをおもいながら手にしていただきたい一冊である。
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