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学問理解おすすめ本

■ 水産学

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魚をとりながら増やす (ベルソーブックス (001))
魚をとりながら増やす (ベルソーブックス (001))

魚をとりながら増やす

魚をとりながら増やす。何と矛盾したことを言うのだ。いや違う。とりながら増やすことができるのが魚、つまり水産資源なのである。本書には、まさに“とりながら増やす”ための水産学の基本が、高校生や一般の方にも理解できる平易な文章でつづられている。
他の資源と異なり、水産資源となる魚介類は自分たちで卵や子どもを産んで増える。彼らの数(資源量)は日々変動するし、移動も大きい。漁獲されるまでは誰のものでもないので、漁業者たちが「われ先に」と競争すればとりすぎ(乱獲)になってしまう。乱獲防止のためには、水産資源となる魚介類の年齢や成長、繁殖、生残など、あるいは資源量を推定した上で、適正な管理の方策を考えなければならない。本書を読んでいると、ある時は生物学的に、ある時は理論的に、「なるほど」と納得させられながら時がすぎていく。楽しく学べる教科書として、何度も読み返すと良い。
本書は水産学を学ぶ者、これから学ぼうとする者のみならず、魚食の民日本人には必読の書といえよう。なお、本書を第1巻とする「ベルソーブックス」シリーズ(全100巻)は、今後さらに深刻となるであろう地球規模での食糧問題等の解決のために大きな役割を果たす海、そして水産について、できる限り多くの方々に理解を深めてもらおうと、社団法人日本水産学会が刊行を決めた。同シリーズには他にも興味深いタイトルの本が沢山ある。

書評執筆者

先生のお名前 大富 潤 (おおとみ じゅん)
所属 / 役職名 鹿児島大学 水産学部 准教授
関連ホームページ

鹿児島大学 水産学部

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