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問題な人
本書は、対人コミュニケーションの具体例が満載の1冊である。著者は心理学者である。世の中にはちょっと変わった人、訳の分からない人、常識外れな人などいろんなタイプの人間がいる。そんな人たちと毎日コミュニケーションをとらなければならないとなると、当然ストレスも溜まるし、精神的にも肉体的にも疲れてしまうのだ。社会にはびこるそんな「困ったちゃん」たちを「問題な人」と定義し、個人の問題行動の裏にある心理的要因を明らかにするとともに、家庭や学校、職場に必ずいるそんな人たちとどうコミュニケーションしたらいいかを心理学の視点でわかりやすく、そして小気味よく解説したのが本書である。
理解できない若者、頭にくる上司と部下、イライラさせられる人、なんとなく癪(しゃく)に障る人などこの本の中で紹介されている「実例」を読むと「こんな人、自分の周りにもいる!」、「○○さんは、まさにこのタイプ!」とつい納得してしまうこと請け合いだ。でも、ちょっと待ってほしい。あなた自身も周りの誰かから「問題な人」と思われているかもしれないのだ。「人のふり見て我がふり直せ」−このことわざの意味を噛みしめながら、本書を読んでみると自分の他人との接し方、すなわち「コミュニケーション・スタイル」についても深く考えるきっかけになるだろう。
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