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小倉昌男 経営学
経営学を学ぶためには、実際の企業の経営がどのように行われているのか、企業家がどのような決断を行っているのかを知ることが大事である。そのためには経営者の自伝などを読むことを薦める、本書はそういった本の代表的なものである。
著者の小倉昌男氏は、宅急便ビジネスの創始者である。彼は、父、康臣氏の創業した大和運輸(現在のヤマト運輸)を1971年に継いで社長となった。同社は戦前の近距離路線の成功経験が足かせになって戦後の新しい状況に対応できず、厳しい経営状況に陥っていた。そういう局面で社長に就任した昌男氏は、ターゲットを商業貨物市場から個人宅配市場に絞ることで危機を乗り切ろうとした。その案に対して役員全員が反対したが、昌男氏は「コストをかけても、質の高いサービスを提供すれば、利用者は必ず増える」との信念を持って取り組み、ついに宅急便事業を成功に導いた。
本書は単なる「成功物語」ではない。経営には論理と哲学が必要であることを教えてくれる良書である。ぜひ、一読を薦めたい。
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