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地球温暖化、オゾン層の破壊、海洋や河川・土壌の汚染、環境ホルモン、ゴミ問題など、私たちはさまざまな環境問題に直面しています。こうした問題の多くは、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料の使用によって二酸化炭素が増加したり、化学によって創られた自然界にない物質が人を含む生物に有害な作用を及ぼしたりすることによって生じたものです。
しかし、物の輸送や人移動、さまざまな製品の製造、電灯や空調設備など、私たちの豊かで快適な生活は化石燃料によるエネルギーに支えられています。また、化学物質の開発も、たとえばプラスチック製品は日常生活のなかにあふれていますし、衣服の多くにも化学繊維が使われています。製品の材料や製造過程など、日常生活の中では目にふれない場所でも、多くの化学物質が利用されています。こうしたエネルギーや化学物質によって支えられた現在の生活を、維持、あるいはさらに発展させながら、地球環境に負荷を与えない方法を研究・開発するのが環境(工学系)の学問です。
この領域の研究としては、たとえば、エネルギーを支えてきた化石燃料に変わる新エネルギーの開発があります。太陽光や風力などの自然エネルギーの活用や、有害物質を排出しない水素を使った燃料電池の開発などがこれにあたります。また、同じ作業をするにしても、より少ないエネルギーですむ、いわゆる省エネの工夫もこの領域の研究です。ゴミ焼却熱の再利用システムの開発などこれまで無駄に捨てられてきたエネルギーの利用も重要な研究課題で、こうしたさまざまな研究により、二酸化炭素の排出量減少を目指しています。
また、ゴミ焼却時や、工場廃液や家庭排水に含まれる有害物質を除去する空気や水処理法の開発も必要です。フロンガスは、スプレーの噴霧剤やクーラーなどの冷媒、半導体の洗浄剤などとして便利に使われてきた化学物質ですが、オゾン層を破壊し生物に害をもたらすことがわかったため、フロンと同じ機能をもつ害のない物質の開発も進んでいます。ほかにも人体に無害もしくは微量であれば問題のない食品添加物の開発など、これまで用いられていた有害な化学物質に代わる、安全な化学物質の開発や、化学物質を使わずに同じ機能をもつ製品を作るための技術開発も大切です。
このように、科学技術の力で環境問題の解決に挑むのが環境(工学系)の領域です。環境(工学系)は、環境をテーマにした教員のいる工学系や理工学系の学部・学科のほか、「環境」の名前のついた、工学・理工学系の学部・学科で学ぶことができます。
■ 環境(工学系)に関連する学問
| 建築工学 | 都市工学 | 土木工学 |
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