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■ デザイン

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それがどんなものであれ、形あるものに全て存在しているものが「デザイン」です。
ポスターや雑誌などの平面的なもの、テレビや洋服、携帯電話といった立体的なもの、パソコンの画面上に展開される3Dの世界、公園や庭園、街並み、デパートのショーウインドーやファッションショー、舞台、ありとあらゆるものはデザインされています。
このように、デザインが扱う範囲はとても広いため、この学問を学ぶためのフィールドも、自然と多岐に渡ります。そのため、「美しい」「すてき」と感じられるようにデザインするための実技に加え、そもそもデザインとは何かといった考え方や、多くの人に訴えかけるデザインを作り出すための理論なども学びます。

実際に自分でデザインしたい場合は、主に芸術系大学や短大、専門学校、教育学部にある美術関係の学部、家政系学部の生活デザインや被服、住居を扱う分野などで学ぶことになります。
デザインの分野としては、ビジュアル(視覚)系デザイン、プロダクト(産業製品)系デザイン、スペース(空間や環境)系デザイン、工芸系デザイン、建築系デザインなどがあります。
いずれの分野でも、最初にデッサンやクロッキーなどの勉強をして、基礎的な力を養います。

ビジュアル系デザインでは、本や広告などの印刷物、絵画や写真、映画、映像、アニメーション、コンピュータグラフィックなど、平面的な場所に展開されるデザインを扱います。このジャンルではとりわけ、どのようなデザインをすれば、より宣伝効果が上がったり、感動を与えることができるかなどの理論も研究します。

プロダクト系デザインでは、さまざまな製品がデザインの対象になります。テレビや冷蔵庫などの家電製品、車などの乗り物、スプーンや箸といった暮らしの道具、パソコンや携帯電話などの情報機器、洋服や靴など身につけるもの、家具などのデザインがこの分野になります。そのため、実際に作るために必要な素材の特徴や扱い方を習得した上で制作に当たります。プロダクト系デザインでは、「美しさ」に加え、それぞれのものが持つべき機能にふさわしいデザインも重要なテーマです。たとえばイスのデザインなら「座り心地」といった、人間工学的な視点も不可欠です。

スペース系デザインでは、環境や空間をデザインします。舞台やテレビ、映像などで演出する「仮想空間」を作り出す「シニックデザイン」、ショーウインドーやお店などの「ディスプレイのデザイン」。「都市全体のデザイン」「庭園のデザイン」もこの分野のテーマです。デザイン制作に加え、環境が人間に与える影響や文化とは何かといった哲学的な内容も学ぶことになります。なお、都市や公園のデザインは、「都市工学」や、農学系の「造園学」などで学びます。

工芸系デザインは、宝飾品や彫金、陶芸など、芸術に近いデザインを扱います。ここでは、素材の特徴を知って作品を制作するだけでなく、工芸の歴史についても学びます。

建築系デザインでは、家やマンション、ビルなどの建物や、橋などのデザインを学びます。芸術系大学や短大、専門学校でも学ぶことができますが、主に建築工学や土木工学関連の学部で学ぶことになります。

デザインが扱う領域は以上のように幅広いだけでなく、今までにない特性を持つ材料や商品が開発されるなどして、日々躍進を遂げています。美しいだけでなく、今まで以上に人々の心に訴えかけるデザインや、快適で機能性に優れたデザインの商品が、今後もますます求められていくでしょう。
たとえばここ数年、「ユニバーサルデザイン」という言葉が広く言われています。もともとは、障害のある人や高齢者が快適に使いこなせる商品や環境をデザインしていたのですが、「ハンディキャップを持つ人が使いやすいもの=全ての人にとっても使いやすく快適なもの」と考えて、全ての人に優しいデザインをしようという考えに変化し、そうしたものを「ユニバーサルデザイン」と呼ぶようになったのです。このように、時代の変化とともに、デザインが求められることも進歩していくのです。

■ デザインに関連する学問

| 建築工学 |

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