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■ スポーツ・健康科学

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現代人の運動不足が言われるようになって、久しくなりました。私たちの身体が長く健康に機能するようにと願うときに、スポーツはとても重要なテーマです。
そこで、ただスポーツを楽しむだけでなく、人間の体のメカニズムを考えつつ、体に負担がかからないように効率よくトレーニングする方法を学んだり、人間が健康になるためのスポーツのありかたを学ぶ学問が、スポーツ健康科学です。大学によっては、スポーツ科学部、健康科学部というように、別の名称の学部である場合もあります。

スポーツ健康科学には、「スポーツ科学」「身体教育学」「応用健康科学」の大きく3つの領域があります。

「スポーツ科学」とは、スポーツを科学的にアプローチする分野で、運動をすると人間の体内でどのような変化が起こるかや、各臓器、筋肉、骨などの機能がどのように向上していくかを科学的に検証します。その中には解剖学や生理学、栄養とスポーツとの関係、データの分析なども含まれていて、科学的根拠に基づいたトレーニング方法なども研究し、実践します。有効なトレーニングを行うことで自分自身が高い能力を持つスポーツの専門家になるだけでなく、アテネオリンピックでは選手育成のために科学的トレーニング法が盛んに研究・活用されて話題になったように、人間の体を総合的に見ることができる有能なスポーツコーチの育成も含まれています。

「身体教育学」は名前の通り、身体の発達の仕組みを学んだり、心と身体、運動と心身の関係を多角的に捉らえて研究したり、幼児期から老年期までの身体の変化をふまえてより望ましいスポーツのあり方を考え、学校教育や社会教育の中で、人々に身体の大切さを伝えていきます。そのため、この分野はよく教育学部の中に置かれています。また、長年にわたって重大な社会問題となっているいじめの問題を心だけでなく、心と身体との係わりを含めて考察する、といった領域も含まれます。

最後に、スポーツを「健康」という視点を中心に据えて見ようとする学問が「応用健康科学」です。人間が健康な生活を送るためには、どのようにスポーツを取り入れていくべきかなどを総合的に学んで行きます。大人だけでなく幼児や小学生のような若年層でも大きな問題となっている、生活習慣病の研究もこの分野のテーマで、バランスよく栄養をとり、効果的に運動を行なう方法が研究されています。喫煙や薬物乱用の習慣をなくすためのアプローチ法や、心的ストレスから開放されるためのリラクゼーションの研究、介護やリハビリの方法などもこの領域に含まれることがあります。そのためこの領域は、大学によってスポーツ系の学部に入っていたり、教育学、人間学部、工学部に置かれるなど、違いが見られるのが特徴だともいえます。

最初にも触れましたが、健康な生活を送るために適度な運動はとても大切です。そのためスポーツ健康科学は、今後ますます重要な役割を担う学問として期待されています。

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