|
印刷用画面
道路や橋、電車の線路や地下鉄、電気やガス、水道といったライフラインをどのように設計建設していくかを研究するのが「土木工学」です。また、建物の基礎の部分の構造設計も「土木工学」が扱うテーマです。
こうしたものを設計していくには、デザイン性だけでなく、耐久性や、地上や地下で複雑に絡み合うライフラインをどのように設置すれば安全面での問題がないかなども考えていかなくてはなりません。
そのためこの分野が扱うテーマは大きく「社会基盤」「環境学」「社会と人間との関わり合い」の3つになります。
「社会基盤」では、橋や道路、電気、水道といった社会の基盤になるものをどのように作っていくかという問題を扱います。「材料学」「測量学」「構造学」といった分野に加え、土木構造物を作る場所についての知識を養う「地盤工学」「水工水理学」といった専門分野もあります。いずれも理論をしっかり学んだ上で、実際に製図を行なったり、測量を行なったりします。模型を作ったり材料の耐久性を調べるなどの実習や実験も行なわれます。
「地震」「津波」「台風」「雪害」といった自然環境と設計物との関係について考察するのが「環境学」になります。「地震工学」「自然環境学」「防災工学」などの分野や、「土木環境システム」などの科目が設置されています。
「社会と人間との関わり合い」がテーマとしているのは、「都市計画学」「国土計画学」といった分野で、具体的な設計と社会との関係を学びます。
「土木工学」は、長期的使用に耐える必要のある、とても大きな構造物を扱うという特徴があります。大きい構造物を作るためには何年もの時間を要することも多く、そのため「設計マネジメント」能力も必要になります。長期設計を行なうためにはどのように作業を行なうべきかの計画に加え、必要な予算をどのように確保して運転資金とするかといった経済的知識も必要になります。また、橋などの建造物には、たとえば東京お台場の「レインボーブリッジ」が今でも観光スポットになっているなど、構造物として優れていることに加えて、美しいデザインも求められます。そこで「空間デザイン」なども学びのポイントになります。
安全で快適で、防災対策にも優れた「ライフライン」の実現に向けて、「土木工学」の分野では、さまざまな研究が行なわれています。特にここ数年、日本全国で地震などの自然災害などが多発しています。今後は「自然災害などでライフラインが破壊されたときに、どうすれば1日でも早く復旧ができるか」といったニーズに対応する努力が求められています。便利なだけでなく、人々が安心して精神的にも豊かに暮らして行けるような社会の実現も、このジャンルが担う究極の目的の1つなのです。
なお、「土木工学」は主に工学部系の学部で学ぶことができます。
■ 土木工学に関連する学問
| 都市工学 | 環境(工学系) |
■ 他の分野の学問ナビを読む
|