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人類が電気を使用しはじめてたかだか100年余り。しかし、今では電気およびその元である電子を利用したエレクトロニクス製品が家庭や社会にあふれています。こうした電気や電子の生産から制御、応用までを広く研究の対象としているのが電気・電子工学です。
身の回りを見渡して、動力源に電気を利用しない製品を探すことは困難です。現代文明の象徴の1つである自動車にしても、タイヤこそガソリンエンジンで回っていますが、それを制御しているのは電気を動力源とするコンピュータですし、車のライトやカーステレオ、カーナビなどもすべて電気で動いています。それに、近年注目されているエンジンと電気モータを併用したハイブリッドカーや、開発が進んでいる燃料電池自動車も、環境にやさしい車として今後普及していくことはまちがいありません。
このように、現代文明は電気・電子工学に支えられていると言っても過言ではないでしょう。さらに、21世紀のキーワードとして語られているIT(情報通信)技術やロボット技術、そしてそれらの基盤となるコンピュータ技術も、すべて電気・電子工学の守備範囲です。
電気・電子工学が研究対象とする分野は、電磁気学、電気回路、電子回路を基礎として、「電気の発生と利用」「ITとネットワーク」「コンピュータと情報処理」「電子の性質の研究と装置開発」の4つを主としています。
「電気の発生と利用」では、発電や蓄電、送電に関する研究から、エレクトロニクス製品への応用までを研究します。「ITとネットワーク」では、無線・有線の通信技術やインターネットなどのネットワークに関連した研究を行います。「コンピュータと情報処理」では、コンピュータのハードとソフトの両面の研究があり、コンピュータを使ったさまざまな制御技術はロボットの開発にも不可欠となっています。「電子の性質の研究と装置開発」では、電子そのものの研究を深めるとともに、それをよりうまく利用するための材料・部品・装置の研究・開発を行います。
現在の最先端分野の1つに、光を利用した通信やコンピュータなどを研究するオプトエレクトロニクス(光電子工学)がありますが、これも電気・電子工学の一分野であり、今後の発展が期待されています。
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