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■ 経営学

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経営学とは、主に企業の活動について研究する学問です。そして企業とは、大辞林によると「営利の目的で継続的・計画的に同種の経済行為を行なう組織体。またその活動」とあります。資本主義による消費社会においては、企業は人々に物やサービスを提供したり、雇用を確保したり、利益を得て株主に還元するなど、重要な役割を担っています。また、企業が倒産すると、社員が職を失うのはもちろん、株主も損失を受けます。それが大企業や金融機関の場合、社会的に大きな打撃を与えるのは、今日の状況を見ればわかることでしょう。つまり企業がいかにすれば利益を出しながらその活動を続けていくことができるかについて体系だった研究を行なうことは、社会の維持と発展、そして企業に関わる私たちひとりひとりの幸せにとっても、大切なことなのです。

さて、企業の継続と発展のためには、何が必要でしょうか? たとえば企業は、社員がやる気をもって元気に働くにはどういう人事システムや給与体系、評価制度を作ったらよいかを考えます。組織も、たとえばある企業がテレビとパソコンを作っているとすると、テレビとパソコンの2つの部署に分ける、あるいは生産と営業に分けるなどいろいろな形が考えられます。企業内の誰に意思決定の権限を与えるかも重要です。また企業は、世の中の人がどんな製品やサービスを欲しているかを分析し、経営に反映させます。いくら売り上げが多くても、経費が多くては利益はでませんから、どの比率やタイミングで研究開発を行い、機械など設備を購入するかも考える必要があります。工場での生産方法も、ベルトコンベア式やひとりひとりが製品を仕上げる方式などいろいろな方法があります。国内で生産するのと海外で生産するのではどちらが有利かを考えたり、「ブランドイメージ」をいかにして高めるかも企業にとって重要な課題です。
経営学ではこうした経営の要素について、多くの企業の例を調べて分析したり、コンピュータでモデルを作って分析したり、成功例や失敗例の特徴を分析するなどして検証します。

そして、よい経営の答えは1つではなく、事業内容や企業の規模によってさまざまです。さらに社会は変化し続けており、それによって企業の経営も変革が迫られます。たとえば長い間日本の企業を特徴づけてきた年功序列型賃金や終身雇用制度は徐々に崩壊しています。その一方で、能力主義を採用しつつも終身雇用を保証し、社員が安心して仕事に打ち込める仕組みを作って成功した企業もあります。経営学は、常に時代の流れとともに生きる学問なのです。

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