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教育は、人の成長と切っても切れない関係にあります。教育といっても、学校教育だけでなく、家庭での教育、社会教育、あるいは企業内での教育などさまざまです。18歳で高校、あるいは22歳で大学を卒業して社会に出てからも、私たちは仕事に必要な最新の知識や技術を身に付けるために、あるいは余暇の過ごし方などより豊かな生活を送るために、常に自分自身を啓発していきます。いわゆる生涯学習です。つまり私たちは生涯を通じて教育と関わっていくのです。さらに教育は、個人のためだけでなく、国や世界の将来を担う人材を育てるという意味でも非常に重要です。このような教育について、さまざまな視点から研究していくのが教育学です。
さて、教育学では、教育とは何かを考える研究、人間の発達と教育との関係の研究、教育課程の研究、教育方法の研究、教育制度や教育行政・財政の研究、教育と社会の関係についての研究、教育史の研究などがあります。
たとえば発達と教育との関係では、人間は生まれてから大人になるまでに徐々に脳も身体も発達していきますが、その発達の度合いに応じてどのような教育をしていけばよいかといったことを考えます。教育を受ける側の心を心理学を通して考え、どのように接すれば相手の成長を助けることができるかも考えます。
また、教育課程、教育方法ではその具体的な内容を追求します。新しく正規の科目として情報や英語のコミュニケーション能力を高める時間を導入しようとか、どのような授業を行えばその科目への理解が深まるかなどを考えるのがこの分野です。
教育制度や教育行政とは、国としてどのような教育を行うかを考える分野です。日本の学校教育は小学校6年間、中学校3年間が義務教育であり、その後高校3年間、さらに専門学校、短期大学、大学といった高等教育機関やさらに大学院となっています。しかし国によってこのシステムは異なり、各国の実情にあった教育制度を考えていく必要があります。一方、みなさんは「サウンド・オブ・ミュージック」という映画を観たことがありますか? 家庭教師が登場して子供たちの教育を任されていますね。ここから、“子供は学校へ行く”というのは必ずしも昔からのしきたりでないことがわかります。
では学校とは何なのか? なぜ学校が生まれたのか? こうしたことを考えるのも教育学です。
行政的には、たとえば誰が教育を行うかという問題があります。国が全て監督するのか、あるいは地方自治体に任せるのか? 私立学校の位置づけは? 最近のトピックスでは、行政改革の一環として教育特区が設けられ、従来は認められなかった株式会社立の学校が誕生したことがあります。そして教育にはお金がかかりますから、もちろん財政問題は大切です。
また、教育と社会との関係を考えるのが、教育社会学です。“いじめ”や“不登校”といった社会問題にも取り組みますし、学歴社会の問題もあります。試験の方法やクラスの能力別編成をどうするかなど教育システムによってエリート意図的に作ることもできるなど、教育が社会全体に大きな影響を及ぼし得る問題も研究対象です。
人は、教育を受けることによって自分の力で考え、行動できるようになれる反面、教育によって価値観がコントロールされることもありますから、教育の担う責任は重大です。
もちろん、教育学部は、学校の先生になりたい人や、社会教育主事といって、公民館や博物館、児童館などで教育に携わるための資格をとりたい人が多く進む学部でもあります。なお、教育学部以外でも教職課程をとれば大学で専攻する学科に関連する科目の中学校、高校の先生になるための免許を取得することができます。ただし、小学校の先生になるためのコースをもつ大学は限られているので、よく調べてから大学を選びましょう。
「教育」と言っても上記に述べたとおり、教育理論、教育方法 、教育社会学など実にさまざまな分野があります。自分の目指す分野をキーワードにして研究者や研究室のサイトを探してみましょう。また、教職に就くという目標がはっきりしているなら、まずは教員養成課程をおく大学のホームページをじっくり探ってみるのも一つの手です。
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