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美学とは、「美とは何か」について、主として美術・芸術を中心に考える、非常に哲学的な学問です。誤解してはいけないのは、美学とは「こういうものが美しい」と回答を出すことではないということです。美学では、たとえば、美とは人間にとってどんな意味があるのかを考えたり、たいていの人は「美人・美男になりたい」と思うように「美=良いこと」とするのはなぜかについて考えたり、人は何を美しいと感じるかなどについて研究する学問です。
さて、奈良時代や江戸時代の美人画を見て「美人だ」と思わなかった人、西洋絵画の女性を「太り過ぎ」と思ったことのある人がいるのではないでしょうか。また、少女漫画のに登場する男の子はたいていスマートですが、少年漫画のヒーローはマッチョです。一方、1:(1+√5)/2のように、人間が本能的に美しいと感じる黄金比率というものもあります。このように、「美しい」というのは、絶えず時代や文化をはじめさまざまなものに影響されつつ変わるものであり、一方で人間が共通して「美しい」と感じる何かがあることもわかります。
また、冒頭で「美学では主に美術や芸術について美を考える」と書きましたが、これは、昔は美術・芸術作品である絵画や彫刻、音学イコール美しいものであったためです。しかし近代以降は、人間の不安を表現したような「美」とは対局にあるものを表現した芸術が生まれ、芸術と美の関係自体も問い直されるようになりました。また、美学は多くの学問と同様西洋で生まれたため、西洋文化とは異なる文化の美意識、現代の若者の美意識など、さまざまな視点での「美」も研究されるようになりました。
このように人間誰もがもっている「美しい」と感じるものについて考えるのが美学なのです。
大学では、美学は学部や学科として独立していることは少なく、主に芸術学部や哲学科の中で学ぶことができます。また、伝統的な美学は「美術・芸術」を中心に論じますが、所属する教員の専門によっては、いろいろな学部で「美しい生き方」など「美」に関することがらについて研究されている場合もあります。
■ 美学に関連する学問
| 心理学 | 哲学 | 音楽 | 美術 |
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