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「ここはどこ? 私は誰?」 自分は何者であり、どのような世界に生きているのだろうかという問いは、人間にとって最も根本的で普遍の問いです。そして今日のさまざまな学問は全て、この問いから派生していったと言っても過言ではありません。 「ここはどこ?」と考えるとき、身近なところから社会に目を向ければ社会学、自然に目を向ければ地理学、地球科学、天文学と広がっていくでしょうし、「私は誰?」と出自を問えば、歴史学に、内面を見据えれば宗教学や文学につながります。
そうして派生していった学問を除き、もっとも根本的な、人間の人生観や世界観、価値観といったものについて考えるのが哲学です。簡単に言うと「ものの見方・考え方」と言えばよいでしょうか。同じ事実があっても、それを良いことと判断するか悪いことと判断するか、あるいはそれに価値があると考えるか価値がないと考えるかは、私たち人間自身が決めるほかはありません。考えるしかないのです。これが「哲学」です。
ほかには、哲学の歴史や、ソクラテスやプラトン、カント、ニーチェといった過去の偉大な哲学者たちが、人間や人間の生きる世界をどう捉えていたかを研究する分野があります。また、科学や技術の発展に伴い、たとえば昔であれば問題にならなかった脳死や脳死判定に基づく臓器移植の問題、あるいは無人島に流された人はそれを食べたらその種が絶滅してしまうある動物を食べてもよいかどうかといった、人間の倫理観を問う問題も哲学の問題として出現しています。こうした、現代社会で我々がどう生きるかといった問題に挑むのも、現代の哲学の領域です。
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