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はじめての生産システム
モノづくり立国日本。日本はモノづくりが強い。それは、生産システムが優れているからだといわれている。生産とは何か?生産システムとは何か? それに対して、本書では、生産とは新しい物を創り出す活動であり、しかもそれが我々にとって価値あるものでなくてはならないと述べている。新しいものを生産するには、まず社会のニーズにそって、「何を作るか」あるいは「顧客の要求」に対して検討を行い、そこから具体的な形にするための「設計」がはじまり、どのように作るか生産の手順、計画を決め、その後に実際の生産がなされ、完成した部品や製品が搬出出荷される。生産活動の流れは大きく分けて、「物の流れ」と「情報の流れ」に大別でき、これに「新しい流れーリサイクルの流れ」が加わる。生産システムとは、「製造企業で製品の設計、計画、加工、品質保証、管理および販売を含む一連の活動を行うための組織あるいは体系」、あるいは、「情報と物の流れを最適化し、最終製品を品質よく、短時間で、低コストでつくるモノづくりの仕組みを考える学問」であると説明されている。
古代、人間が一人で、武器を作っていた時代では、生産システムという言葉は意識されなかったが、自動車、ロケットなどでは、多くの部品、多くの人の分業で製造されるので、物と情報の流れを有効に利用し、システムを最適化することが重要になってきた。生産システムを支える要素技術として、材料設計開発、加工技術、組み立て・搬送技術、システム技術、検査、監視・保守、コンピュータ技術、ネットワーク技術が紹介され、次世代生産システムとして、人間中心の生産システム、環境と調和した生産システム、バーチャル生産、知能化などがわかりやすく説明されている。ものづくりの最先端の仕組みがよくわかる最適な入門書である。
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