|
|
トコトンやさしい核融合エネルギーの本
太陽や宇宙の恒星のエネルギーの源は核融合である。その核融合エネルギーを、この地上で実現しようというのが、核融合エネルギー開発であり、数十年前から世界の英知を集めて研究が進められてきた。
核融合反応を起すためには、原子核同士を衝突させる必要がある。そのためには原子核の周りを廻っている電子が邪魔なので、原子核と電子がバラバラに運動できるようにしなければならない。このような状態をプラズマと呼ぶ。核融合反応を起させるに は、1億度以上のプラズマを生成・制御する必要がある。このような超高温プラズマを、この地上で実現するには、磁場を使うトカマク方式が最も進んでいる。トカマク方式は旧ソ連でサハロフ博士などにより考案されたものである。国際プロジェクトとしてスタートした国際熱核融合実験炉ITERも、このトカマク方式の装置である。
本書では、核融合エネルギーの特徴からトカマク方式の物理、さらにはITER計画や核融合炉での工学的な課題などについて解説している。しかも判りやすいイラストをふんだんに使い、また1つの項目を2ページで完結させるなどの工夫をこらしているので、どこからでも読み始めることができ、飽きることがない。
|