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微生物の狩人 上・下
顕微鏡で微生物を発見した17世紀のオランダ人、レーヴェンフック。微生物が病気と深いかかわりを持つことを発見した19世紀のフランス人パスツールとドイツ人医師コッホと梅毒の特効薬サルバルサン606号を発見したエールリッヒ。この本は人類を悩ませ続けてきた数々の病原体の発見、ワクチンや治療薬の開発などを通じて社会に貢献した微生物学者13名の伝記をハイライト風に綴っている。大きな仕事を成し遂げた人間たちの個性と激しい生き様を知ることが出来る。結晶学を志したパスツールがワインを酸っぱくさせずにアルコール発酵させるかという問題から如何にして狂犬病のワクチン作りと治療に取り組むに至ったか。臨床で多忙をきわめていた医師コッホが28歳の時に夫人から贈られた顕微鏡によって微生物学に開眼し、当時、ヨーロッパに蔓延していた結核の病原体−結核菌を発見するに至ったか。彼ら「微生物の狩人」たちのお陰で今の私たちがある。本書は微生物学がいかに人類を救済してきたかを分かりやすく伝える。
この本を読んで医学に志した若者も多い。ただ、コッホやエールリッヒの研究室で活躍した北里柴三郎、志賀潔、秦佐八郎といった日本人科学者が詳しく書かれていないのが残念。とにかく面白い。一読を勧める。
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