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二重らせん
遺伝物質DNAの二重らせん構造の解明という20世紀後半の代表的な科学的発見を成し遂げた科学者の研究秘話。
アメリカからやってきた若き生物学者ワトソンとケンブリッジ大学にいた変わり者の分子物理学者クリックとの出会いから二人の共同によるDNAの構造解明までの紆余曲折をワトソン本人が語る。ワトソンとクリックはその後、ノーベル賞を受賞。研究とは白衣を着た世俗と無縁な人間が行う知的活動と思われがちだが、実際の研究現場は自己顕示欲旺盛な激しい個性のぶつかり合いの場、先陣争いの場であることを示している。ワトソンは帰米後、ハーバード大学、コールドスプリングハーバー研究所等で研究と科学行政の要職につき、ヒトゲノム解読の必要性を訴えるなどアメリカの生命科学政策を常にリードしている。彼は持ち前の文筆力を活かし、「遺伝子の分子生物学」や「細胞の分子生物学」というタイトルの分子生物学の名著を執筆し、科学教育にも貢献。
「二重らせん」は科学研究の面白さと激しさを伝えるのに好適な本。生命科学の分野はまだまだ大発見の可能性に満ちている。生命科学を志す若者には、是非、一読を勧める。
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