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地震と噴火の日本史
本書はNHK解説委員を務めた筆者が、長年月の取材を通じて収集した古文書・文献や調査・研究に基づき、歴史時代の地震や噴火の災害を自然現象と社会的影響の両面から復元している。災害国日本では、巨大な自然の力により一度に何万人も犠牲になるような大災害がしばしば発生してきたことが分かる。近代に限っても、雲仙眉山の大崩壊、明治三陸津波、関東大地震など枚挙のいとまがない。その災害が当時の社会にどのような影響を与え、当時の人々がどのように災害に立ち向かったかも興味深く書かれている。
科学技術が発達した現代社会は当時より災害に対し一見強くなったように見えるが、災害経験のない近代設備が満ち溢れ、大災害に対して返って脆弱になっている可能性がある。本書に書かれた多くの災害経験は、国土の環境や社会体制がまったく異なり、高度な都市文明の発達した現代においても、自然災害に対する備えを考える上で大いに参考になる。
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