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情報社会学序説―ラストモダンの時代を生きる
これから私たちが入っていこうとしている「情報社会」について、さらに深く考えてみたいと思えば、ぜひ私のこの本に挑戦してほしい。
この本は、「情報社会」の出現と発展を、近代社会そのものの進化として捉えている。「情報社会」は、近代社会とは質的に違う「ポストモダン」社会なのではない。近代社会はこれまで、強大な軍事力をもつ近代国家を生み出し、さらに巨大な経済力をもつ近代産業を発展させてきた。これからは、知力が発達する順番になる。そして既存の国家や企業とは性格を異にする組織、私のいう「近代智業」が発展していくだろう。近代国家が国威の増進発揚をめざす「威のゲーム」にたずさわっていたとすれば、近代産業は富の蓄積と誇示をめざす「富のゲーム」のプレーヤーとして活躍してきた。しかしこれからは、それに加えて「智のゲーム」あるいは「評判ゲーム」と呼ばれるような、新しいゲームが生まれて、人びとは智の獲得と発揮をめざすようになる。それが情報社会に他ならない。この意味での情報社会は、近代そのものの成熟局面にあたる、いってみれば「ラストモダン」の社会となるのである。
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