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The Picture of Dorian Gray
類い稀なる美貌を持つ青年貴族ドリアンは、自らがモデルとなった肖像画を見た時、自分自身の美しさをはっきりと認識する。そして「若さと美しさは永久に自分のものであり、かわりに、肖像画が歳をとればいいのに」と強く願う。この願いは神か悪魔によってかなえられ、ドリアンは決して歳をとらない。そればかりかさまざまな罪を犯してもその顔は純真無垢な美しさを失わない。罪と老いは肖像画に刻印され、それは邪悪で残酷な表情を浮かべるようになる。肖像画はドリアンの本当の姿を表しているが故に、彼はそれを誰にも見られないように細心の注意を払う。しかし、世間を騙し続けることは不可能だ。ドリアンは自分が犯してきた罪の証拠である肖像画を抹殺することを決意するのだが……。
ゴシック小説としての評価も高いこの作品は、道徳と芸術、社会規範と個人の生活、善と悪といった問題を読者に突き付ける。19世紀後半のイギリスに大きなセンセーションを引き起こしたこの小説は、現在でもきわめて刺激的。
邦題 『ドリアン・グレイの肖像』(オスカー・ワイルド著) ※「書評執筆者からのコメント」があります。執筆者ページも併せてお読みください。
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