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The Millstone
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ドラブルは現代のイギリスを代表する作家である。1963年に処女作を発表して以来40年以上にわたり優れた仕事を続けている。小説のほかに、伝記、評論等のジャンルにおいてイギリスの「現代」を記録し、伝えようとしている。
第三作目の長篇小説『碾臼』は、シングルマザーとして生きる決意をした大学院生の日常を巧みな構成と知的でユーモラスな会話で捉えてイギリスでベストセラーになった。映画化もされたこの作品は、日本でのドラブル人気の引き金となった。1980年代にドラブルを読み出した私は、その後継続して彼女の作品を読んでいる。同時代のイギリスを明確に伝えてくれるからだ。自分と同じ時代を生き、この時代を記録する作品を書く「時代の共有者としての作家」を有しているのは幸福な体験だ。
『碾臼』の主人公のロザマンドが右往左往しながら、研究者としての道とシングルマザーとしての道の両方を選択し、不器用に、しかし、正直に生きていく様子は、作品が出版されて40年以上たった今でも、新鮮な力を読者に与えてくれる。
邦題『碾臼』(マーガレット・ドラブル著)
※「書評執筆者からのコメント」があります。執筆者ページも併せてお読みください。

書評執筆者

先生のお名前 河内 恵子 (かわち けいこ)
所属 / 役職名 慶應義塾大学 文学部 教授
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慶應義塾大学 文学部人文社会学科文学系

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