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■ 国際(社会系)

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国際教育開発論―理論と実践
国際教育開発論―理論と実践

国際教育開発論

「国際教育開発」と聞いて、皆さんは何を想像するだろうか?国際教育開発は、主に貧困が問題となっている国における教育の様々な側面について研究する学問である。教育が貧困問題の解決に大きな役割を果たしうることは広く認識されている。しかしながら、その発展の仕方については、万能な処方箋があるわけではない。教育は人々の価値観や知識を形成することから、そのあり方はそれぞれの国や地域の歴史・文化に影響される。また、国内において、そこに住む全ての人々が望ましい教育について合意しているわけではない。さらに、財政が厳しい発展途上国は国際社会からの支援を受け入れており、教育の発展は外部から入ってくる様々な団体の意向にも影響される。このように複雑な要素が絡み合う途上国の教育を分析することは容易ではない。その分析の切り口を与えてくれるのが本書である。
現場経験を持つ研究者によって執筆された本書は、初等教育、中等教育、高等教育といった教育の段階別、識字教育や職業訓練などの分野別、そして、ジェンダーや健康、紛争と平和といった近年重要視されている課題別にその分析の切り口を提供している。途上国の教育問題について理解したい、関わっていきたいと考える人達にとっては、良い入門書となろう。ざっと読んで、関心のある領域について、さらに参考文献などを読んで理解を深めるという使い方もできる。

書評執筆者

先生のお名前 小松 太郎 (こまつ たろう)
所属 / 役職名 九州大学 大学院言語文化研究院 国際文化共生学部門准教授
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