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教育で平和をつくる
本書は、国際協力に興味を持つ人たち、特に高校生や大学生といった若者向けに書かれている。国際協力の分野は幅広い。この本では、コソボやボスニア、アフガニスタンなどで「教育を通した平和の実現」について関わってきた筆者の現場での体験が描かれている。皆さんの中には、コソボやボスニア、アフガニスタンというと戦争で荒廃し、未だに危険が多く潜む生活を想像するであろう。確かにそれは事実である。しかし、そこでは普通の人々が日々の暮らしを営んでいる。そして、様々な国から人々が集まり支援を行っている。そういった状況というのはなかなか日本では想像しにくい。
本書は、現地での仕事や人々の交流をありのままに描くことによって、国際協力の実態をよりよく理解してもらおうという意図で書かれている。コソボでは異なる民族どうしの対立感情が残っており、彼らの間の中立者となって和解を進める難しさがある。学校などのインフラを再建したり、教育制度を整えたりする一方で、「子ども達がより良い教育を受け、戦争の無い社会で生きる」ことを対立集団の共通の目標とし、地道に両者の信頼関係を築き上げていく努力が描かれる。お互いの人権を尊重し共存するための教育も始まった。
教育は社会の根幹である。教育を通じ平和な社会を実現していく試みについて、読者それぞれがヒントを得ていただきたい。
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