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住まいの文化
住まいは単に雨露を防ぎ寒暑から身を守るだけの存在ではない。その中で家族が集い、子供が成長し、趣味の生活を育み、来客をもてなす。何よりも衣服を整え、食事を楽しみ、四季の風情を満喫する。また、住まいの集積は隣人との繋がりを深め、居住地の地域文化の拠点ともなっている。それゆえに、住まいは私達の日々の生活行為と密接関わりを持つ存在となっている。
本書は住まいの持つこうした生活的特性を、17個からなる漢字一文字のタイトルによって解説した楽しい読み物として編集されている。私達が日頃なにげなく使っている言葉の成り立ちから、住まいが「技術や素材、あるいは家族や地域、更には生活や仕草、そして風土や風習」などとどのように関わってきたのかを、視覚的効果も含めて分かり易く丁寧に解説してくれている。
住居学についての知識の広がりと、住まいが持つ文化的多面性を学びたい人にとって、読み終えてのちに、満足感と新たな興味を抱かせる適書である。
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