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間取り百年 −生活の知恵に学ぶ−
住まいは、家庭生活を空間に投影した姿だとも言える。従って、家庭生活の中身が変化すれば住まいの姿や形も当然変わってくる。時代を大きく取れば古代から現代まで、即ち縦穴住居から超高層マンションまで、住宅は全く姿や形が違っている。これは住居史の扱う領域であるが、本書はこのような住まいの変化を、我が国の20世紀という近現代の百年に焦点をあてて解説したものである。その時々の時代特性や社会世相の出来事なども折りまぜて、住まいがどのように変化しゆくのかを解説している。上流階級の邸宅や庶民の町屋、小住宅あるいは農家も含めて、日本の百年を飾って来た様々な住宅が代表的な「間取り」とともに紹介されていて理解しやすい。住宅の生産方式による住まいの変化や、建築家たちの快適な住まいの間取り作りへのチャレンジも紹介されている。
間取りに関心のある人には、読み終えてから我が家の間取りはどんなポリシ−で構成されているのだろうか、これまでの住み方は適切だったのかと、そんな思いをよぎらせる魅力的な著書である。
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