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水の環境史―「京の名水」はなぜ失われたか
著者の専門は環境工学であり、明治時代の上水道整備から現在の環境問題まで、幅広い視点で書かれています。また、明治時代の偉人の活躍を伝記的に描く場合は東京を舞台にすることが多いのですが、この本では珍しく京都を中心に取り上げています。
明治時代の内国勧業博覧会や祗園祭のさなかで、コレラの流行感染の防止作戦など、当時の新聞の記事などを引用しながら生き生きと描写して、水供給や下水道などの衛生の重要性を感じさせてくれます。また、その関連で行われたその後の水道整備の経緯などを詳しく説明しています。このように、時代の要請に従いながら発展してきた上下水道の問題点を、現在の環境問題にも通じる視点で物語っています。
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