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ローマ人の物語〈10〉― すべての道はローマに通ず
古代ローマの建国から西ローマ帝国の滅亡までを描いた歴史物語の第 10巻です。他の巻は基本的に時系列で書かれていますが、この巻は特にローマ人の土木 (インフラストラクチャー) に関する考え方を記述しています。できれば全巻を通して読んでほしい書物ではあります。
著者の塩野七生女史は、土木については素人であるにもかかわらず、ローマ史を説明していく上でどうしても欠かせないとしてローマ時代の土木について説明されています。環境工学も、上水道や下水道などの都市基盤のもとに成り立っています。
為政者が土木の重要性を認識していたこと、長い間の使用に耐えるために非常に丁寧な仕事をしたことなど、持続可能なシステムを維持したローマの哲学がしのばれます。また、コンクリートを使っていたこと、水道は流し続けて水質を保ったことなどが説明されています。
この本を読んでヨーロッパ史の土台を知り、将来、ぜひともヨーロッパに旅行してローマの遺跡と対面してきてください。
【編集部注】 文庫判は「ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉」「ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉」各¥500(税込))
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