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国際保健・看護
私たちはまわりの人びととかかわりなく自分だけが勝手に健康であることはできない。人びとと一緒に生活しているので、じつは考えてみると、まわりの人たちが健康であることが自分の健康を支えてくれていたりする。
病気にかかってしまった個々の患者を治療するのではなく、私たちの社会全体の健康状態を見渡し、対策を考え、実施していくのが社会医学であり公衆衛生学である。ならば、その時の「社会全体」というのは一体なんだろう。それは近所の人たちの地域社会かもしれない、自分の町や村であるかもしれない。それとも日本全体だろうか。そうやって考えていくと、私という一人の人間は地球上すべての人びとの中のひとりなのだ、と思い至るだろう。私たちは誰もがこの「世界」という大社会の一員として生きている。世界中のどこで起きていることも私個人とかかわりがないことはない。私たちは、高くアンテナを立てて、自分と自分以外のすべての人びとの健康について認識をもつことが、結局は自分の健康を守ることになることに気がつくだろう。
もっとも広い地域を考える公衆衛生学が国際保健とよばれる。近所の子供も地球の裏側にいる子供も同じような目でみていけたら、きっと世界はずっと住みやすくなる。みんなが幸せでいるから自分も幸せ、そんな風にみんなが考えていくようになることが公衆衛生学の目標。
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