|
|
DNAが語る稲作文明―起源と展開
私たちの主食であるコメ、正月に飾られるしめ縄など、イネは日本人の生活や日本文化に欠かせない作物であり、日本を象徴するものの代表格のように思われています。でも、よく考えてみると、古い時代に日本に導入されたいわゆる「帰化植物」です。では、日本のイネはいつ、どこからやってきたのでしょうか? 弥生人が朝鮮半島から持ち込んだのが最初のイネなのでしょうか? 実は、日本のイネのルーツ、あるいは栽培イネの起源についてもわからないことがたくさん残されていて、世界中の研究者たちが研究をしています。
本書の著者である佐藤洋一郎先生(総合地球環境学研究所教授)は、DNA考古学という新しい手法を導入して、何千年も前の遺跡から発掘されたイネ種子にわずかに残されているDNAを解析し、イネの起源を解明しようとしています。本書では、遺伝学、生態学、考古学などの幅広い知識に基づいて提案された佐藤先生の新説が紹介されていますが、柔らかい文体でわかりやすく解説されています。毎日、当たり前のように食べているお米に秘められた歴史とロマンを楽しんでください。
|