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ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮半島第二次核危機
国際政治学を学ぶ上で外交史の知識が不可欠であることはいうまでもないが、政治学者や外交史家ではせいぜい第二次世界大戦か冷戦までの話で終わってしまい、いわゆる同時代史についてはジャーナリスト(本書の著者は新聞記者)の手による著作に頼らざるを得ない。本書はそのような同時代史のジャンルでは絶品である。核問題という国家機密に当たる問題についてこれほど奥深くしかも多角的に調査しまとめるのは至難のわざであることを念頭に置いて読んでいただければ、いかにすばらしい著作であるかわかるであろう。
本書は2002年から2006年までの北朝鮮をめぐる「第二次」核危機を中心に描いたものである。2002年の歴史的小泉訪朝の舞台裏から、アメリカが今回の核危機で北朝鮮との直接対話を拒んできた理由、2005年の第4回六者協議でそれまでにない踏み込んだ共同声明がなされたにもかかわらず、すぐさま崩壊に向かった経緯に至るまで、新聞を読んでいただけではわかりにくいことまで詳しくわかる。唯一難点をいえば、前回の第一次核危機については十分に説明されていないことであろう。初学者には少し難解かもしれないが、ぜひチャレンジしていただきたい一冊である。
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