愛知淑徳大学
ニュース&話題 オープンキャンパス 動画情報 KSブックス 特集情報 テーマ別情報 ガイダンス 案内書一括請求
キーワード
| 検索ヘルプ |
目的別検索 学問系統 入試特徴 支援制度 地域・都道府県 校名50音 条件/逆引き検索
ナレッジステーション > 日本の大学 > 学問理解おすすめ本 > 社会科学 > 経済学 > 景気循環の読み方―バブル...
       
   

印刷用画面

 
学問理解おすすめ本

■ 経済学

▼この学問分野の他の系統を読む
 
景気循環の読み方―バブルと不良債権の経済学 (ちくま新書)
景気循環の読み方―バブルと不良債権の経済学 (ちくま新書)

景気循環の読み方―バブルと不良債権の経済学

会計の分野に属する本だが、山田真哉氏の『さおだけ屋はなぜ潰れないか?』(光文社新書)がベストセラーになったことがある。会計は会社などのお金のあり方や流れを、左右の金額がバランスする形にまとめたものであるが、経済学のなかにも、一つの会社ではなく世の中全体の所得の流れをまとめて分析する分野があり、マクロ経済学と呼ばれている。本書では上記の本を思わせる分かりやすい等式を使い、貨幣や金融の仕組みを解き明かすことから初めて、世間を一喜一憂させる景気の変動がなぜ生じるのかを説明しようとしている。
景気変動についての議論には、その原因や対策を巡って経済学者の間に意見の対立がある。ケインズ派と呼ばれるグループは、私たちの経済では価格による調整がうまく働かないような事態が起きがちで、そのために不景気には失業などの深刻な問題が生じるとする。それに対して、新古典派に属する学者たちは、景気の変動は主に、人々に情報が十分に伝わっていないために起きると考え、そのことがもたらすマイナスの影響は軽いとしている。著者自身の言葉を使えば、どちらかの主張が絶対的に正しいということではないという「常識」が重要だという。このことを説明した後半は、これから経済学を学ぶ人たちには難しく感じられるかもしれないが、全体として本書は、その誠実な書き振りから著者の生真面目な人柄までも伝わってくる好著だと思う。

書評執筆者

先生のお名前 山崎 好裕 (やまざき よしひろ)
所属 / 役職名 福岡大学大学院 経済学研究科 教授
関連ホームページ

福岡大学 大学院経済学研究科
先生の個人ホームページ・ブログ

おすすめ本は購入が可能(1,500円以上の場合送料無料)→ amazon.co.jp