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最新教育キーワード137 第12版
教育学の図書紹介のコーナーで「キーワード集」を挙げるのはルール違反かな、と躊躇したのですが、やはり自信を持って推薦させていただくことにします。まずはその理由から。
僕が教育学の領域で教壇に立つようになってから15年近くになります。この間、多くの学生に接してきたわけですが、教育学を学ぶ皆さんには、どうやら一つの困った共通性があるように思えてきました。それは「自分自身の個人的経験だけに依存して議論しようとする」という傾向です。教育学の領域に限らず、自らの経験は、その人の見方・考え方の基本を形成するものですから、それ自体が貴重であることは自明です。けれども、それをベースにして、感覚的な議論をするだけで事足りるとするのは、けっして正しくはありません。教育学も学問の一領域ですから、単なる意見の出し合いを超えて、学術的な裏付けのある議論が必要であることは言うまでもありません。そのためには、まず、基礎理論をふまえ、正確な術語を用いることがスタートになります。
でも、そのために、難解な理論書を読破したり、辞書や事典の類を通読するのは、現実的な方策ではありませんね。であれば、まずは用語集から。本書では2ページ見開きで重要タームが平易に解説され、さらに深く学ぶための参考図書も必ず挙げてあります。定期的に改訂されているので、「旬」のキーワードが多くの掲載されているのも魅力です。
また、『最新教育データブック第11版』(清水一彦・編集代表 時事通信社 2006年)もお薦めです。例えば、全国に小学校がいくつあるか、ぱっと思い浮かびますか?いじめの発生件数は?……教育に関する基本的なデータについても基礎知識は重要ですね。わかりやすい解説とデータが見やすく整理された本書も、「感覚論からの脱出ツール」として便利だと思います。
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