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王政復古―慶応3年12月9日の政変
おそらくは新撰組とか司馬遼太郎作品の影響もあってであろう。幕末維新期に関心をもつ若い人は少なくない。そうした人にはもちろんであるが、そうでない人たちにも、歴史を語るとはどういう手法であるのか、ありうるのか、ということを感じさせ考えさせる新書である。
あつかわれているのは、ほぼ一年を通じた政治的な出来事の推移。そのたった一年の推移をつかむには、しかしそれ以前の時代からの経緯を踏まえた多様な脈絡にかんする知識と理解が不可欠であることが、読むほどに身にしみる新書なのである。一年の出来事に多様な要素が凝縮されて詰まっているだけに、高校生にはすこし専門的に過ぎると思われるかもしれない。有名どころもあまり有名でない人も、とにかく人名が一杯出てくる。私だってこの時代の専門家ではないから知らない登場人物も多い。しかし主要人物の筋だけ押さえて、あとは論理的な筋をとらえてみよう(歴史の叙述は、論理的に筋が通っていなければならない)。出来のよい推理小説を読むがごとくに。
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