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ニューギニア高地人
「未開民族」と聞くと、遠い昔の「原始時代」の「裸族」、「野蛮人」、そして「首狩り」、「人食い」などという恐ろしい言葉が浮かんでくる。
でもほんの40年程前のニューギニアには、土器すら持たず、ほとんど裸で、石器時代そのままの生活をする人々がいたのだ。彼らは粗末な小屋に住み、家財道具などというものは持たず、弓矢で獲物を捕らえ、棒切れ一本で土を掘って芋を植え、お金などというものもないから物々交換、数を数えられるのはせいぜい20くらいだった。
著者本多勝一は、黒い肌に豚の脂を塗り鳥の羽で飾った戦士が戦うという、恐ろしい「野蛮人」イメージそのままの、ダニ族、モニ族の村に住みこんだ。そしてそんな彼らも、実は収穫を喜び、歌を愛し、団欒を楽しみ、妻や子どもを愛し、人間関係に悩み、友との別れを悲しんで涙を流す、私たちと何も変わらない同じ人間だということを知る。
人間は未知の人間を恐れる。そして事実を知らないままに、偏見、差別、排除へと結び付けてしまう。本書は、そんな私たちに、人間を理解するとは何なのか、どうすれば真の理解につなげることができるのかを教えてくれる。
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