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■ 都市工学

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東京の都市計画 (岩波新書)
東京の都市計画 (岩波新書)

東京の都市計画

都市計画・都市工学を理解するには、どこかの都市の事例を通史的にみるのがもっともシンプルである。日本ではやはり東京がよい。明治維新以来、常に都市計画の先頭に立ってきたといえるし、さまざまな実例を積み重ねてきたからである。その東京の都市計画の歴史を概説した好著。
日頃なにげなく見ている都市が、実は都市工学の歴史的成果であることを初めて理解したときの喜びと驚きを味わってほしい。たとえば新宿の超高層ビル街はもともと何だったか。なぜあそこにあのような超高層ビル群が建てられたのか。渋谷のハチ公前広場はなぜあんなに広いのか。などなど。本書を片手に東京を歩くと、さまざまな有名な場所が、いつ、どうやってできたかが発見できる。なかには「本当はこうしたかったんだけど資金不足でできなかった」というような「幻の都市計画」もある。さらに本書の特徴をあげれば、「誰が」都市計画を提案し実現の原動力になったかという視点を強く打ち出している点である。都市は自然にできたものではなく、人間の「意図」の積み重ねによってできているのだ。それが理解できたとき、あなたは都市工学にもっと興味をもてるようになると思う。

書評執筆者

先生のお名前 高見沢 実 (たかみざわ みのる)
所属 / 役職名 横浜国立大学大学院 工学研究院 准教授
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横浜国立大学 大学院工学研究院
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