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ナレッジステーション >KSブックス > ブックレビュー>2008年5月 > 書評(3)
 
 
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著者 佐藤 勝彦編著
出版社 ウェッジ選書 2008年
価格 1470円(税込)
KSジャンル 宇宙科学(天文学)
KS読者対象 教師 高校生以上
書評担当 佐藤 拓
レビュー掲載 2008年5月
   
 
書評書評
本書の一章は太陽系の惑星探査、二章は太陽系外の惑星探査の現状解説。おもしろくなるのは、三章の「SETI(セチ)」の話から。
宇宙好き、天文好き、あるいはUFO好きの学生なら「SETI」の名称を知っているだろう。Search for ExtraTerrestrial Intelligence (地球外文明探査)の頭文字だ。
SETIは1960年にフランク・ドレーク博士によって始められた「オズマ計画」でスタートした。SETIを簡単に言うと、宇宙から意味のある電波を電波望遠鏡で探し出し、その出所を突き止めようというもの。もし宇宙人がいて、人類と同程度以上の文明を築いていたら、何らかの意味のある電波を使っているはずだというのが、その根拠である。最近は光学望遠鏡を用いたOSETI(光学的地球外文明探査)も行われている。
しかし、宇宙人が見つかったというニュースが流れてこないように、これまでSETIでそれらしい電波を受信したことはない。とは言え、あきらめるのはまだまだ早い。それに近年、火星の表面に以前は水(液体)が存在したようだと言われ、また太陽系以外に惑星が次々と見つかっていることから、高度な文明をもつ生命体はそうそういなくとも、原始的な微生物が宇宙に散らばっている可能性はある。
では、人類は未来に宇宙を自由に星間旅行し、自ら宇宙人となることができるのか。楽観的な専門家は、1000年で人類は太陽系に充満し、10万年後には銀河系に満ちるという。それに対して、最も悲観的な専門家は、宇宙人が地球を訪れないのは高度な文明は自滅するからではないかと考え、人類の文明もあとせいぜい100年くらいと警告する。そのどちらが正しいかは、宇宙人がやってきたときに判明するのかもしれない。
 
 
 
 
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